小さな背景音、又は背景音なし

解説

視覚障害者は、聴覚からの情報取得が重要であるため、聴覚に頼った情報提供には、ちょうどテキストにおける視覚的情報提供のコントラスト配慮("コントラスト (最低限)")と同じように、聞こえやすい情報提供を心がけてください。

背景音をミュート(前景音のみに)できるようにすることなどを求められますが、そもそも小さい背景音にするか、背景音を無しにしておく方がシンプルでしょう。

「小さい背景音」というのは前景音(主たる発話)と背景音の音量の差が20デシベルあればよい、ということになっていますが、ウェブコンテンツ担当者が配慮をすることは難しい領域なので、アクセシビリティ方針を立てる時点で、動画コンテンツを含むことがわかっている場合は、あらかじめ動画担当者と共有しておいてください。

なにかの説明を動画でするのであれば、そもそも背景音を用いない、という方針を立ててしまうのもよいでしょう。

原則 知覚可能 情報及びユーザインタフェース コンポーネントは、利用者が知覚できる方法で利用者に提示可能でなければならない。
ガイドライン 判別可能 コンテンツを、利用者にとって見やすく、聞きやすいものにすること。これには、前景と背景を区別することも含む。
達成基準 小さな背景音、又は背景音なし
(1.4.7 AAA)
収録済の音声しか含まないコンテンツで、(1) 前景に主として発話を含み、(2) 音声CAPTCHA又は音声ロゴではなく、かつ、(3) 例えば、歌やラップなどのように、主として音楽表現を意図した発声ではないものについては、配慮がある。

達成方法集のURL