タイミング調整可能

解説

制限時間のあるコンテンツというのは、「スクロールする文字列」「アニメーション」「カルーセル(スライドショー)」「時間制限のあるコンテンツ」です。

全盲、ロービジョン、巧緻性障害、及び、認知能力の低下している利用者などは、制限時間のあるコンテンツをまったく利用できない場合があります。読むのに時間のかかる利用者にとっては、情報がスクロールしたり、自動的に切り替わってしまうと、情報を取得できません。

コンテンツを操作あるいは読み取るのに必要とする制限時間を解除できるか、制限時間が十分に長い(20時間程度)か、制限時間を10倍以上の長さに設定可能にしてください。ただし、制限時間がコンテンツの必須要件(オークションなど)の場合は除きます。

動画、音声、カルーセルなどは、制限時間を延長や調整という措置は考えづらいのですが、一時停止と再開ができれば、本達成基準を満たすことになります("G4: コンテンツを一時停止させて、一時停止させたところから再開できるようにする")。なお、カルーセルに関しては、"一時停止、停止、非表示"で類似達成項目があり、利用者が停止できなければ、レベルAが取得できないので、注意してください。

利用者の読む時間を制限してしまうため、meta要素のrefreshによるリダイレクト等の秒数指定は、しないようにしてください。

動画や音声は本質的に「制限時間のあるコンテンツ」ですが、1.2「時間依存メディア」で定められている対応をしていれば、制限時間についての問題にも対応できるといえます。

原則 操作可能 ユーザインタフェース コンポーネント及びナビゲーションは操作可能でなければならない。
ガイドライン 十分な時間 利用者がコンテンツを読み、使用するために十分な時間を提供すること。
達成基準 タイミング調整可能
(2.2.1 A)
コンテンツに制限時間を設定する場合は、配慮がある。

達成方法集のURL