入力時

解説

ページ内の入力欄全てを入力したら自動的に送信するとか、チェックボックスやラジオボタンをチェックしたらページ移動するとか、そういったことをしてはいけません。

時々あるのは、selectのonchangeを拾ってページ移動するようなインタフェースです。マウスで操作している利用者にとっては、selectの3項目下を選択するというようなことができるのですが、キーボードの場合は、下キーを押した途端にonchange判定されてしまって、永遠に2個下に行けない、ということが起こる(ある意味「キーボードトラップ」になっているとも言えるでしょう)場合があります。こういった場合は、「実行ボタン」を付与する必要があるでしょう(ただし最近のUAではselectでスペースキーを押すことで、候補を展開できることがあるので、判断が分かれることがあります)。

この達成基準は"フォーカス時"と似ていますが、状況の変化が予測可能で、制御可能であれば、許されることもあるという点で違います(フォーカスの場合は、予測や制御が本質的に難しい)。たとえばカレンダに予定を追加するフォームがある時、予定の種別をラジオボタンで選択すると、入力欄が動的に変化するような仕掛けは、予測可能で制御可能であると言えるでしょう。

また、クレジットカード番号など4桁ずつ入力する際、4文字入力したら次のフィールドに自動的にフォーカスを映すような挙動も、あらかじめ説明されている場合は許容されます。

原則 理解可能 情報及びユーザインタフェースの操作は理解可能でなければならない。
ガイドライン 予測可能 ウェブページの表示や挙動を予測可能にすること。
達成基準 入力時
(3.2.2 A)
ユーザインタフェースコンポーネントの設定を変更することが、コンテキストの変化を自動的に引き起こさない。ただし、利用者が使用する前にその挙動を知らせてある場合を除く。

達成方法集のURL