一貫した識別性

解説

同じ機能を提供するリンクやボタンなどはウェブページ一式の中で一貫している必要があります。この達成基準は結構見落としやすいです。ほとんど自明と思えるようなラベルであっても、厳密に一貫していない場合は、この達成基準を満たせないからです。不適合事例で上がっている例が、「検索」ボタンと「探す」ボタンが同様の機能を提供している場合(英語ではfindとsearchで説明されています)ですが、これはラベルが異なっているためにNGとなります。

リンク先が同じでリンク文字列が異なる場合も注意の対象です("G197: 同じ機能を有するコンテンツに対して、一貫したラベル、名前 (name) 及びテキストによる代替を使用する")。問い合わせページのリンク先が「問い合わせ」であったり「問い合わせフォーム」だったりすることは、NGです。

また、ウェブページ一式のトップページへのリンクが「トップ」だったり、「トップページへ」だったり、サイト名だったりすることがあります。コンテンツ内でこういったリンク先の表記揺れは避けるようにしましょう。

ページの上部にあるサイト名のaltを付与したロゴ画像がトップページのリンクになっていることは比較的よくある実装です。また、同時にパンくずのトップページへのリンクが、サイト名でないこともよくある実装です。解釈が揺れるところかもしれませんが、「サイト名ロゴをクリックするとトップページに行く」という機能の一貫性と、「パンくずでのTOPという文字がトップページに行く」という機能の一貫性が担保されていれば、この文字列が一致していなくてもよいと考えられます。「達成基準 3.2.4 を理解する」の「事例 3: 他のページへの一貫したリンクのラベル」を参照してください。

ちなみに"リンクの目的 (リンクのみ)"も確認してください。この「問い合わせ」の例では、ラベルが一致していないことで、本項目を満たせませんが、"リンクの目的 (リンクのみ)"で求められている「リンクの機能を理解する」という点では、問題がないとも言えます。

たとえば「記事の詳細を読むリンク」が「こちら」という一貫したラベルであるからよいと考えるのは"リンクの目的 (リンクのみ)"の観点から危険です。

原則 理解可能 情報及びユーザインタフェースの操作は理解可能でなければならない。
ガイドライン 予測可能 ウェブページの表示や挙動を予測可能にすること。
達成基準 一貫した識別性
(3.2.4 AA)
ウェブページ一式の中で同じ機能を有するコンポーネントは、一貫して識別できる。

達成方法集のURL