エラー修正の提案

解説

入力内容にエラーがある時、どのように訂正したらいいかを説明することが望ましいです。ただ、Understanding WCAG2.0の事例では、「月を入力してください」に対して「12」を入力したユーザに「Januaryと入力してください」という事例を挙げていますが、あまり良い例ではないでしょう。むしろ、半角英数字での入力を求めている箇所を、全角文字で入力している場合にエラーを出すとして、「アルファベット(a-Z)および数字(0-9)で入力してください」とする、というあたりを参考にすると良いでしょう(エラーを出さず、入力を受け付けてしまって、半角英数字に変換してしまう方が、利用者の手間は少なくなるのですが、こういった対応は場合によります)。

少々分かりづらいのが"エラーの特定"との違いです。"エラーの特定"の主題はエラー箇所を明示することであって、エラーの修正方法を明示することではありません。

また、"エラーの特定"でも、本達成基準でも、エラー箇所へのリンクを付与することが望ましいとされています。

原則 理解可能 情報及びユーザインタフェースの操作は理解可能でなければならない。
ガイドライン 入力支援 利用者の間違いを防ぎ、修正を支援すること。
達成基準 エラー修正の提案
(3.3.3 AA)
入力エラーが自動的に検出され、修正方法を提案できる場合、その提案が利用者に提示される。ただし、セキュリティ又はコンテンツの目的を損なう場合は除く。

達成方法集のURL