レベルの決め方

解説

達成レベルはレベルA、レベルAA、レベルAAAの三つがあります。

レベルAには、「1.1.1 非テキストコンテンツ(文字でないコンテンツなので、視覚障害者のスクリーンリーダの対象とならず、特別の配慮がないと視覚障害者が情報を全く取得できないもの)」や「2.1.2 キーボードトラップなし(キーボードではまったくアクセスできないコンテンツを作ってしまうと、キーボードしか利用できないユーザを阻害してしまうことがある)」「2.3 発作の防止(ページ内で閃光を放つコンテンツがあると、利用者の中にはてんかんの症状を起こしてしまうことがある)」など、いわば「最低限配慮すべき達成基準」がまとまっています。

レベルAAでは、レベルAでは予算や工数的に対応が難しいが、対応することが望ましい項目が追加されます。たとえば天気予報等ライブの動画へのキャプションの付与(1.2.4)や、収録済みの動画への音声解説の付与(1.2.5)などが求められるようになります。

レベルAAAでは、収録済みの動画への手話の付与(1.2.6)や、難しい言葉の利用への配慮(3.1.3や3.1.5)など、かなり高度な対応を求められます。一般的な方針としてこのレベルを目標とすることは推奨されていません。

総務省が提供する「みんなの公共サイト運用ガイドライン(2016年版)」では、公的サイトではレベルAAへの準拠を推奨しています。

関連項目